山行き関係の雑誌で時々特集を組むようですが、行動食とは、歩きながら口に運ぶ食事の意味です。結果的に山行きでは行動食、三度の食事、そして非常食で都合3つのパターンの食事を携帯します。

特に行動食は山登りの大きな楽しみの一つでしょう。木々の向こうに景色を見ながら、ポケットから取り出して口に放り込んだり、休憩の時にお茶と一緒に楽しんだり。たまには同じ山行きの人たちと交換したりとさまざまな機会があります。

そんな楽しい行動食ですが、のどが渇くようなものは絶対に避けましょう。それでなくても山道を歩いていると喉が渇き、水を多く飲んでしまいがちです。ビスケットのように口中の水分を失うようなものだと行動食としてふさわしくないです。

お薦めはケロッグなんかのメーカが出しているシリアルなどをそのまま口に放り込めるようにジップロックなどに移して携帯するのが簡単なように思います。その他にも行動食にできる商品が街中に多く出回っています。ドラッグストアーなどを覗いてみると思わぬ発見があるかも知れません。

もはや時代的に古典的なカロリーメイトやパワーバーは定番です。カロリーメイトは通常のスーパーマーケットなどでも入手できますが、パワーバーは登山の専門店に出かける必要があるかも知れません。

なおカロリーメイトのブロックタイプはビスケットと同様に口中の水分を奪います。なので、それ以外のものを考えた方が良いかも知れません。ゼリー状のものや缶入りのものなどを検討しましょう。

このように市販のものも優秀だけど、自分で好みに合わせたいのが行動食です。何故って行動食は個人の自由だからですね。自由を満喫するのが山行きの道楽というものですから、ここで遠慮をしている場合ではありませんね。

自分であれこれと工夫して携帯しようというのが、計画段階での楽しみを倍加してくれます。味見をしながら、中身を調整し、思案を巡らして、スーパーマーケットなどを物色しに出かけます。

ビスケットは行動食ではなく、非常食ですのでくれぐれもご注意を願います。水分を奪い去るのですが、万が一の非常食として考えれば、ビスケットはかなり優秀な栄養補助が可能です。アルミ包装で小分けされたものをバッグに忍ばせるのは安全のための知恵です。

蜂蜜をキャンディー状にした商品が優秀です。蜂蜜の半分はフルクトースという糖でできています。フルクトースは吸収する時にインスリンを必要としません。つまり疲れた時でもエネルギーとして吸収しやすいのです。

ドライフルーツで貴重な甘味を携帯できます。さまざまなドライフルーツを混ぜて入れましょう。干してあることで甘味が強くなっているため、疲れた体にとても心地よいです。私はこれを必ず持って行くようにしています。

アーモンド、ピーナッツ、クルミなどのナッツ類はとても質の良い脂肪分です。疲れによって壊れてしまった細胞膜の修復に使われるはずです。またカロリーが高いので、エネルギーを摂取するのにも適った食材です。

意外ですが魚肉ソーセージは常温保存で便利です。冷蔵庫を使えないハイキングなどで重宝します。パッケージも極めて軽量なものになっており、包装を破ればそのまま食べられるのが魅力です。

大きなもの、かみ切るようなものは避けた方がよいでしょう。噛みきるのが必要だと、不健康な歯にダメージがきます。山の中で歯医者を探せないと思った方がよいでしょう。

加熱が必要な食品は論外として、例えばビーフジャーキー等は避けます。どちらも行動食としての条件は満たしているように思えますが、噛む力が必要で望ましくないのです。それにお酒を飲みたくなったら困ってしまいます。