今回は山行きに伴うリスクを考えておきたいと思います。特に最近はシーズンを迎えると当たり前のように不幸なニュースが流れるのが気になります。知らなかったでは済まされない、アウトドアに潜む危険について最低限の知識は必要でしょう。

植物などは追いかけてくるようなことはありませんが、危険な植物もあります。気がついたら腕が真っ赤に腫れ上がって、痛くて曲げることもできなくなっていたとなると、もう二度と山になんか行きたくないと思ってしまいます。

だから長袖長ズボンが必須です。そしてヌルデ、ウルシ、ハゼノキなどの毒性のある植物については図鑑などで前もって確認しておきましょう。大切なのは近づかないようにすることで、これは相手が動物であれ、植物であれ共通した約束事です。

当たり前ですが、山中には多くの野生生物が生息しています。植物だけではなく、動物、昆虫などに加えて、野生化した生物などが含まれてきます。確認しておきたい事実はこれです。野生の中で人間が最も低能な存在だということです。

危険生物に関する知識を活用して危険回避しましょう。確かに人間の運動能力は動物の中で、最低ランクかも知れませんが、それでも他の動物よりも考える力は優れているはずです。それを活用するべきです。相手を知ることは力です。

野犬は群れて囲んで襲ってきます。最近でも飼い犬が野生化して郊外などにいます。山の中に生息するようになったのも少なくありません。そんな犬が一匹で襲ってくるなら棒きれ1本で追い払うこともできるかもしれません。

一旦追い払えたと思っても、野犬は必ず群れを作って再度襲ってきます。そのときは周囲を囲むように襲います。もはや棒きれ1本ではどうしようもないでしょう。のど元を棒で守るようにして構えて、逃げ道を見つけて、少しずつ後退するようにして逃げます。

そして最悪の相手である熊と出会ってしまったら、動いてはいけないのが鉄則です。視線を熊に定めて決して動いてはいけません。といいつつ、最近は熊の性質も違っているそうで襲ってくることもあるそうです。

そうなると絶体絶命です。ナイフなどの鋭利な武器を用意して相手の鼻先を目がけて戦うことになります。熊は一撃で殺そうとはしないそうで、怪我をしたとしても、一瞬に賭けることで命は助かるチャンスはあるそうです。

猪は猪突猛進しないので、木に登って逃れるのが一番です。ただし猪でも多少のジャンプ力はありますので、低い場所で安心してはいけません。できるだけ高いところに登りましょう。

ニホンザルは人間の眼に止まらないスピードで動ける動物です。体格が小さいと思っていると、大変な結果を招きます。彼らと戦って勝ち目はありません。空手の黒帯も無力です。蛇、まむし、ヤマカガシ、ハブなども侮れないスピードで動きます。

スズメバチの警戒音に注意するのは山中に限らず、町中でも同様です。スズメバチは巣に近づくとカチカチと警戒音を出しますので、巣から速やかに離れるようにしましょう。マダニ、ムカデなども同様の危険性があるので注意が必要です。

最近の注目株、外来危険生物、ワニ亀などのかみつき亀の類も警戒しておくのが賢明でしょう。水際でうっかり遭遇するのは危険きわまりないです。これらの生物からは慎重に距離を置くようにするのが肝要です。

自然現象ですが、雷鳴が聞こえた時点で、家屋への避難を考えましょう。自然は人間の力を超えた存在という考えを思い出す機会になれば、それだけで山行きには意味があります。山の中には薬もあれば毒もあって、それを決定するのは関わる人間自身です。結局は、一人一人の品性が問われているのかも知れませんね。